社会医療法人真泉会
日本女性が最もがんにかかりやすい(罹患)のは乳癌です。まだまだ増加の一途です。
しかし治療効果がしっかり期待できることからがん死亡数は5位となっています。
早期に発見して治療を行えば大変治療成績の良いがんとも言えます。
2017年6月に新しいマンモグラフィー装置が設置されます。従来のマンモグラフィーに加えて、断層撮影(トモシンセシス)と造影マンモグラフィーの機能を備えています。
マンモグラフィー検査では乳房をアクリル板で圧迫して薄くすることで、画像を良くして被爆の軽減をはかってきました。それでも厚みのある乳房を評価しての診断でした。
断層撮影(トモシンセシス)が可能になると乳房の薄い断面で周囲組織との重なりのない画像診断が可能となります。乳癌発見の精度向上が期待できます。乳癌発見率を上げるとともに、不要な精密検査受診を減らすことで受診者の精神的・肉体的・経済的負担軽減となります。
また悪性度の強い乳癌では血流が豊富となります。(がんはしっかり血液を取り込んで増殖)このがん組織と正常乳腺組織との血流差を捉えてマンモグラフィー上に映し出す機能が、造影マンモグラフィーです。
最近問題となっている高濃度乳房(乳房内に乳腺組織が多く存在する30歳~50歳女性)に対してもその効果が期待されています。
四国初の最新装置を駆使して乳癌の早期発見・早期治療に努力してまいります。
女性 | |
部位 | 羅患数 |
全がん | 434,100 |
乳房 | 90,000 |
大腸 | 62,500 |
肺 | 43,200 |
胃 | 42,600 |
子宮 | 30,200 |
女性 | |
部位 | 死亡数 |
全がん | 153,700 |
大腸 | 24,000 |
肺 | 22,100 |
胃 | 16,800 |
膵臓 | 16,600 |
乳房 | 14,000 |
(文責:外科 戸田 茂)
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