社会医療法人真泉会

今治第一病院

臨床検査室

臨床検査室の紹介

検査室の業務は検体検査と生理機能検査の大きく2つに分かれます。 検体検査とは生化学、免疫、一般、輸血、微生物、病理等になります。 生理検査とは心電図、長時間心電図、肺機能検査、脳波検査、筋電図検査、超音波検査、血圧脈波(ABI)、皮膚灌流圧検査(SPP)等になります。
今治第一病院検査室では、これらの検査を検査技師5名、検査助手2名で分担して業務しています。

検体検査

生化学 AST アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ 肝臓、胆道系などから分泌される酵素で、それらの働きをみます
ALT アラニンアミノトランスフェラーゼ
ALP アルカリフォスファターゼ
LDH 乳酸脱水素酵素
γ-GTP γ-グルタミルトランスペプチターゼ
CPK クレアチニンキナーゼ 筋肉、とくに心臓の筋肉の働きをみます
CPK-MB  
H-FABP ヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白
TP 総タンパク 栄養状態や肝臓、腎臓の働きをみます
ALB アルブミン
TB 総ビリルビン 黄疸の程度をみます
Na ナトリウム 血液中の電解質や微量金属の検査
K カリウム
Cl クロール
Ca カルシウム
BUN 尿素窒素 腎臓の働きをみます
CRE クレアチニン
TG 中性脂肪 血液中の脂質成分の検査
T-cho 総コレステロール
HDL HDLコレステロール(善玉コレステロール)
LDL LDLコレステロール(悪玉コレステロール)
GLU 血糖 血糖のコントロール状態をみる
HbA1c ヘモグロビンA1C
UA 尿酸 痛風や尿路結石の原因物質のひとつです
s-Amy 血清アミラーゼ 膵臓や唾液腺から分泌されます
BNP 脳性ナトリウム利尿ペプチド 心不全の病態を反映する
CRP C反応性蛋白 炎症反応をみます
腫瘍 マーカー CEA 癌胎児性抗原 消化器癌、乳癌、肺癌、卵巣癌などで高い陽性率を示す
  CA19-9 膵癌、胆嚢・胆管癌、胃癌、大腸癌の進行例で高い陽性率を示す
AFP α-フェトプロテイン 主に肝細胞癌で高い陽性率を示す
PSA 前立腺特異抗原 前立腺癌で高値を示す
血液 WBC 白血球 炎症反応をみます
RBC 赤血球 貧血、多血症の診断につかいます
HGB ヘモグロビン
HCT ヘマトクリット
PLT 血小板 出血傾向や血栓症の診断につかいます

生理検査

一部の検査をご紹介します。

1.心電図

心臓の活動により生じる電気的変化を記録することで、心疾患の診断と治療に役立てるものです。 検査は上半身裸になり仰向けに寝ます。両手・ 両足・胸部に電極を装着後、波形を記録します。苦痛はありません。また自覚症状があっても心電図検査に反映されない時もあります。

2.血圧脈波(ABI)

手と足の血圧の比較や脈波の伝わり方を調べることで、動脈硬化の評価や下肢動脈の狭窄・閉塞の評価をする検査です。
 検査方法はベッドの上で仰向けになり、両側の腕と足首に、血圧計の帯(カフ)、心電図の電極、心音マイクを装着し、両腕・両足首の血圧と脈波を測定します。

3.超音波検査

体の表面から人の耳には聞こえない超音波を当て、体内の組織にぶつかってはね返ってきたものを画像に映し出す検査で、エコー検査とも呼びます。痛みはほとんどありません。放射線の問題もなく、繰り返し行うことができる検査です。
 検査方法は検査する対象臓器がある皮膚面にゼリーを塗り、プローブ(超音波を発する探触子)をあてます。いろんな方向から臓器を観察するため、検査時間を要します。

4.尿素呼気試験

体内(胃内)のピロリ菌の感染の有無を調べる検査です。 ピロリ菌とは正式名称「ヘリコバクター・ピロリ」と呼び、胃・十二指腸潰瘍、胃癌と深く関わりがある菌です。胃の壁を傷つけ、胃粘膜を保護している粘液を減らし、酸の攻撃を受け易くしてしまうので、胃炎や消化性潰瘍を発症させる要因になります。
検査方法は検査薬を服用し、その前後の呼気を採取し、呼気中の成分測定をします。

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